日本男子バレーボール界に新たなスターが誕生しました。194cmの長身と驚異の跳躍力を武器に、大学在学中からVリーグや日本代表に選出された高橋慶帆(たかはし・けいはん)選手。2025年現在はフランス1部リーグの名門「パリ・バレー」に所属し、世界を舞台に活躍を続けています。
この記事では、高橋選手のプロフィールから経歴、プレースタイルまで、詳しく解説します。
高橋慶帆のプロフィール
高橋慶帆(たかはし・けいはん)選手は、身長194cm・最高到達点357cmという圧倒的な身体能力を誇る日本の男子バレーボール選手です。
2003年生まれの若き才能でありながら、すでに全日本代表「龍神NIPPON」の一員として国際大会に出場。2024-25シーズンはフランスの名門クラブ「パリ・バレー(Paris Volley)」でプレーしています。
生年月日 | 2003年10月13日(21歳) |
出身地 | 千葉県旭市 |
身長/体重 | 194cm/80kg前後 |
ポジション | オポジット |
利き腕 | 右 |
最高到達点(スパイク) | 357cm |
所属 | Paris Volley(フランス1部リーグ) |
両親は父がイラン人、母が日本人のハーフで、国籍は日本。国際的なバックグラウンドを活かし、世界の舞台でも臆せずプレーする姿が印象的です。
高校時代から頭角を現した才能
高橋選手は、千葉県内屈指のバレーボール強豪校である習志野高校に進学。中学時代からその身体能力が注目されており、習志野高でも1年生から主力として試合に出場。特に「春の高校バレー(全日本バレーボール高等学校選手権大会)」ではチームの得点源として活躍し、ミドルブロッカーながらスパイクとブロックで全国区の注目を集めました。
高校3年時にはキャプテンを務め、リーダーシップも評価されるなど、単なるパワープレーヤーにとどまらない魅力を持つ選手でした。
法政大学での飛躍とVリーグ経験
2022年、高橋選手は法政大学経営学部に進学。バレー部では1年生からレギュラーに定着し、スパイクやサーブの精度をさらに磨きました。
また、2023-24シーズンにはJTEKT Stings(ジェイテクト スティングス)にて大学在学中にVリーグデビューを果たします。
Vリーグ公式戦でも要所で得点を重ね、プロレベルの高さに適応したプレーを披露。この経験が、後の海外移籍にもつながっていきます。
フランスの名門クラブ「パリ・バレー」に加入
2024年、高橋選手はフランス1部リーグ「Paris Volley(パリ・バレー)」への移籍を発表しました。
パリ・バレーは欧州での実績も豊富な老舗クラブで、日本人選手の加入は極めて珍しいケースです。移籍当初は軽度の負傷によって出場が限られていたものの、2025年には回復し再びコートに立っています。
国際的な舞台で経験を積むことで、ジャンプタイミング、相手ブロックの読み、スパイクのコース選択などの技術面でも進化が期待されます。
龍神NIPPON(日本代表)入りの背景と活躍
高橋選手は、高校生時代からU18・U20の世代別代表に継続して選出されており、育成世代からの注目株でした。
2023年にはついに全日本代表「龍神NIPPON」入りを果たし、アジア大会(杭州)では全試合で113得点を記録し銅メダル獲得に大きく貢献しました。
2025年にも日本代表メンバーに選出されています。
高橋選手のプレースタイルと強み
高橋選手の最大の武器は、高さとパワーを兼ね備えた攻撃力です。
- 最高到達点357cmは代表選手の中でもトップクラスで、ブロックを飛び越える角度からのスパイクが可能。
- ポジション適性の高さも魅力で、ミドル、アウトサイドヒッター、オポジットのいずれも高レベルでこなせる柔軟性があります。
- サービスエースやブロックポイントも多く、攻守においてバランスの取れた選手です。
また、大学以降は筋力トレーニングや戦術理解にも重点を置いており、単なる「身体能力任せ」ではない点もプロ選手としての進化を物語っています。
高橋藍選手との比較や関係|「高橋」つながりだが別人
高橋慶帆選手と高橋藍(たかはし・らん)選手は、名字が同じでポジションや代表活動も重なることから混同されることがありますが、両者に血縁関係はありません。
それぞれ異なる出身地・学校・経歴を持ち、別個の選手として活躍しています。
選手名 | 出身地 | 生年月日 | 所属チーム(2025) | 代表歴 | ポジション | 身長 |
---|---|---|---|---|---|---|
高橋藍 | 京都府 | 2001年9月2日 | サントリーサンバーズ大阪 | 2021〜 | アウトサイドヒッター | 約188cm |
高橋慶帆 | 千葉県 | 2003年10月13日 | パリ・バレー(フランス) | 2023〜 | オポジット | 約194cm |
プレースタイルの違いと共通点
高橋藍選手は、俊敏なレシーブ力と技術的なスパイクを得意とする技巧派アウトサイドヒッター。守備力と安定性が武器で、日本代表のレギュラーとして長く活躍しています。
一方で高橋慶帆選手は、長身と跳躍力を活かしたパワー型のオポジット。ブロックやサーブも強力で、将来のエース候補と期待されています。
今後の展望|エースへの階段を上る
2025年現在、高橋選手は大学在学中ながら海外リーグと代表の両方で経験を積んでおり、まさに今が「成長期の真っ只中」です。
特に2025年のVNLやアジア選手権といったビッグイベントへの出場が期待されており、将来的には石川祐希選手に続く日本男子バレーの新たな顔となり、エースとしてのポジションを確立していくことでしょう。
今後もますます活躍していく高橋選手に注目ですね!
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